nanairo保育日記

アラフォー新米保育士が保育の楽しさや悩みを書いていきます!!

【子どもとの関わり】衝撃!脅しを使う保育士が多いという事実

 

保育士なのに子どもを脅している?

私が保育の仕事をするようになってから1番驚いたことかもしれないです。

それは割と多くの保育士が嘘の「脅し」言葉を簡単に使っているということ。

 

・「走るんだったら外行って」(子どもを教室から出す)

・「そんなこともできないなら赤ちゃんクラスに行って」(子どもを赤ちゃんクラスに連れていく)

・「あっ!鬼がきた」「警察呼ぼうっと」

・「片付けないならおやつあげない」

・「保育園戻りたくないならいいよ。公園に置いてっちゃうから。」

 

本当によく聞くセリフです。

でもよく考えて下さいよ。全部ぜーんぶ嘘です。

 

本当に子どもだけで外に出せるわけがない。

赤ちゃんクラスに戻るなんてできるわけない。

鬼?いるの?警察?マジで呼ぶ気ある?

おやつは本当にあげないの?

保育士が子どもを外に置いてったら大事件だよ?

 

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嘘の「脅し」ではなく、保育士の本当の「気持ち」を伝えればいいのになって私は思うのです。

 

「脅し」を使う理由はまさかイライラの解消?!

保育士はみんな保育園の決まり(ご飯の時間やお昼寝の時間)に合わせて1日の活動の流れを考えているわけです。

 

それでもアクシデントが日常茶飯事なのが保育園!

そういう状況にイライラしてしまうわけです。

そしてここで「脅し」の登場。

 

手っ取り早く子どもを思い通りにしたい気持ち。

流れを遮るな!という苛立ちを吐き出したくなる気持ち。

流れを遮った罰として泣き叫んで許しを求める子どもを見るまで満足できない気持ち。

 

こんな気持ちが「脅し」を使う裏に隠れてるのでは?と私は思ってます。

 

「脅し」がもたらす悪影響

まだ保育歴がそんなに長くはない私でも、脅され続けて育ってきた子がどうなっていくのかを知ってしまいました。何人もそんな子たちを目の当たりにしてきたからです。

①脅しを使いまくる子どもになる

「そのおもちゃ貸してくれないならもう◯◯君とは遊んであげない!」

「この場所とったら先生に言うからね」

「ごめんねしたって許してあげないからね」

 

なんということでしょう!こんなセリフを使いまくる子どもにしたいですか?

私は実際にこういう子を見てきましたよ。そして普段脅しまくってる先生が「そんな言い方しない」って注意するんですよ?矛盾しまくりです。

 

②先生を信用しなくなる

脅しが効かない子もいます。怒ってる雰囲気より言葉そのものを受け止める子です。

例えば「公園に置いてくよ」って言われれば「わかった!じゃあバイバ〜イ」と遊び出すような子です。自分の欲望に忠実なぶっちぎり空気読めないメンタル最強タイプの子どもです(息子がこのタイプ)。

あとは脅しに慣れてきて怖がらなくなってくる子もいますよね。

 

先生は子どもが自分の予想通りビビってくれないことに対してさらに怒り爆発です。

でも自業自得ですよ。いつもいつも簡単に嘘ついてるんですから。

怒りの矛先がおかしくなってきてただイライラしている先生の話なんても子どもは聞きません。こうして先生はどんどん子どもに信用されなくなっていくのです。

 

事実をストレートに伝えたらいいだけ

そうはいってもある程度流れにそって生活しなければならないのが保育園。

「脅す」ことなくイヤイヤしてる子を納得させるにはどうしたらいいのでしょう?

 

正解かどうかはわかりませんが、私は嘘の「脅し」の反対で、本当の「気持ち」を伝えればいいと思っています。

 

保育園に戻りたくない!公園にいたい!となってる子がいたとします。

まずは気持ちを受け止めて、少しでも楽しい雰囲気に気持ち切り変えられるような声かけをします。ここはみんなこんな感じではないですか?

「滑り台すごく楽しかったもんね。もっとやりたかったよね。」

「いっぱい遊んだからお腹空いたんじゃない?お昼ご飯食べに保育園行こう!」

「先生とあそこ(公園の出口)まで競争だ!」

とまぁ前向きな声かけはしてみても、そんな簡単に帰ってはくれないことが多いと思います。それでも帰る時間は迫ってきます。

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ここでイライラして脅すのではなく、先生の本当の気持ちを伝えます。

「先生も◯◯君ともっと公園で遊びたいよ。でも今からみんなで保育園に戻るんだ。もう戻らないとみんながお昼ご飯食べる時間がなくなるから困っちゃう。◯◯君だけを公園に置いて帰ることはできないよ。先生は◯◯君と一緒に戻りたい。また公園で今日の続きやろうね」で終わりです。

 

もうここまできたら泣こうがわめこうが連れて行くしかないです。保育園に戻るのは子どものためでもあるし、変えられない事実なのですから。

いつまでも泣くな!騒ぐな!みたいな言葉もよく聞くのですが、私はそういう言葉も必要はないと思います。

スムーズに納得できずに葛藤する気持ちも大切ではないですか?

泣いて騒ぐその子を「辛いね。遊びたかったね」と受け止めつつ、泣きながら帰る日があってもいいじゃないですか。

 

まとめ:困った場面×子どもへの脅し=全部嘘!シンプルに本当のことを伝えよう!

子どもにもよく言いますよね?「自分の気持ちを言葉にして伝えてごらん?」って。

大人も全く同じです。困ることをされたら「それをされたら困るよ!〇〇だから今のあなたの言うことは聞いてあげられないよ」って言えばいいんです。そうすれば子どもに嘘をついて脅す必要なんてないと私は思います!

せめて保育の世界からは「脅し」がなくなりますように!