あなたが保育で大切にしていることは?
保育の仕事を始めて、人それぞれに保育観というものがあることを知りました。
保育観とは保育をする上で大切にしている考え方みたいなものです。
保育観はみんな持っているはずだけど、心の奥底にぼんやりとなんとなく持っているだけという人が多いのかもしれません。
はっきりと自分の保育観を言葉にするのは案外難しいものです。
でもとても大切なことで、これを知っていると少し楽になるし、悩んだときにブレないと思うのです。
なので、私は一体何を大切にしているのかな?と改めて考えてみました。
私が保育において大切にしていて意識しているのは、
「信じて待つ」ということ。
「スキンシップを多めにとる」ということ。
「目を合わせる」ということ。
この3つを意識しているのは、子どもに「自分という存在は必要とされている」と感じてもらいたいし、「無理することなく安心して自分を出せる場所」を用意してあげたいという思いが強いからです。
みなさんは保育においてどんなことを大切にして子どもと関わっていますか?
「信じて待つ」ということ
今は何でも早くできることが良いことだと思っている人が多い印象です。
早く歩けるようになって、
早くオムツが外れて、
身支度が早く1人でできるようになって、
早く上手に話せて、
早く集団行動ができるようになって、
そんな子が優秀で正解みたいな雰囲気です。
そして正解ではない子は”ダメな子”というレッテルが張られていることが多いです。
私も息子が小さい頃はそんなことを無意識に考えては、周りと比較して何でも遅い息子に不安を感じたり、自分を責めたりすることもありました。それで焦って余計にイライラするんですよね。
でも幼児期が終わってしまうとなんてくだらない悩みだったのだろうと思うのです。
だって遅かれ早かれみんなできるようになるんですから。
急いでピリピリするよりも、できない期間にだけできる援助を通して前向きなやりとりを楽しんだほうが絶対にいいです。
そして「絶対できるよ!」と笑いながらどっしりと待ってあげたいと今は強く思うのです。そんな思いでいると、できない期間真っ最中の子どもがすごく愛おしい存在になります。
保育士や保護者の焦る気持ちも痛いほどよくわかる。
早くできることはそこまで重要ではないことも知っている。
時が解決してくれていつの間にか差がなくなることもわかってる。
そんな子育て経験有りアラフォーならではのゆとりを活かしたいです。
「スキンシップを多めにとる」ということ
これは保育士になって気づいたのですが、私は子どもに対してかなりスキンシップが多めのようです。
ぎゅってしたり、腕をむにむにしたり、抱っこしたり、ほっぺをつんつんしたり、くすぐったり…
「好き」「かわいい」「気持ちいい」「あったかい」「やわらかい」
あたりの言葉がセットです。
でもこんな何気ないスキンシップが侮れない!
4,5歳の子でも結構嬉しそうにしてくれます。
自分から「やって」って来る子もいるくらいです。
(もちろんあまり触れて欲しくなさそうだなという子には控えますよ。)
構ってちゃんな子、甘えん坊な子、いつもより元気がない子、今日はあんまり関われてないなと思った子には特に積極的にいきます!
「あなたが好きです」という気持ちを伝えるにはスキンシップが1番かな?と個人的には感じています。
ちなみに我が家のもうすぐ12歳になる長男もまだまだぎゅーってすると表面的には「はいはい」といったクールな感じを装ってますが、口元はニヤついてます!!笑
「目を合わせる」ということ
子どもはよく大人の顔を見てます。大人に見ていて欲しい時、大人の様子が気になる時、不安なときなんかに子どもは大人を見ています。
そんなとき、目を合わせられるかどうかで子どもとの関係性は大きく変わるのでは?と私は考えています。
なので子どもからの視線にはとても注意を払っています。
目が合ったらしばらくそらさずにしっかり見て笑うこと。
なんだか恋愛みたいですね。
恋愛でも同じではないですか!よく目が合ったり、目が合うと見つめられてニコッとされたら「私のこと好きなの?」と勘違いするものです。
実際、子どもと目が合う回数が増えるほど、絆が強くなってきているのを私は感じます。本当に仲良くなれると目線だけで会話ができるような感覚を味わえます。
まとめ:保育×大切にしていること=悩んだときに目指すゴールになる
私は子どもが安心して素を出せる場所や時間をとても大切にしているのだと思います。
そんな環境で「私って大切にされてる」と十分に感じてもらい、子どもたちの心が満たされることを理想としています。
私はまだまだ保育の様々な場面で悩んだり間違えたりすることが多々あります。
そんなときは、自分が保育において大切にしたいことをゴールにして、どうすれば良いのか考えていくと答えが出やすいことに気づきました。
保育中の子どもと関わる場面で悩んでしまう人は、1度しっかりと自分の保育観と向き合ってみるのがオススメです!ぜひお試しあれ!