nanairo保育日記

アラフォーパート保育士が保育の楽しさや悩みを書いていきます!!

愛情タンクの大きさは大人も子どもも人それぞれ

どのくらいの愛情を降り注げばタンクは満たされる?

 

愛情タンクとは、周りの人に愛され、可愛いがられたときの幸せな気持ちを貯めておく入れ物です。

このタンクの大きさが小さい子は、愛情を受け取るのが上手だったり、少しの愛情で満たされたりする子です。

手がかからない子と認識されやすい子どもです。

 

そしてタンクの大きさが大きい子は、愛情をこれでもかというほど注がれてもまだまだ入ってしまうのでなかなかタンクが満たされません。

手がかかる子と認識されやすい子どもです。

 

少し子どもが問題を起こすと愛情不足じゃないか?と親を責めるようなことを言う人がよくいますが、この辺も子どもの愛情タンクの大きさが深く関わっているのではないかと思います。 

同じくらいの時間、同じくらい濃密に過ごしても満足できる子とできない子がいるのです。

 

愛情不足なのは事実かもしれませんが、親が全く愛情を注いでいないわけではなく、むしろ他の家庭より意識して愛情を注いでいる場合もあるということです。ただ愛情タンクがすごく大きいだけなのです。

そんな可能性もあるので一概に親の責任とも言えないと私は思います。

 

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それではどうすれば子どもの愛情タンクは満たされるのでしょう?

今回は私が考えた子どもの愛情タンクの満たし方を書いてみます。

 

触れて伝えるが1番の近道

愛情タンクをいっぱいにするにはじゃれ合いが1番!

じゃれ合いながら「可愛い」「好き」と素直にいっぱい伝えること。じゃれ合ってると自然と笑いが溢れるのでプラスの言葉が出てきます。

 

時間をたっぷりかけることはできなくても、1日のうちのどこか決まった時間、数分でいいので、くすぐったり、抱っこしたり、手を繋いだり、くっつきながらお話したりするだけでだいぶタンクは満たされると思います。

今タンクに愛情が注がれてるなっていうとき、子どもは恥ずかしそうな幸せそうな楽しそうな顔してます。

 

数分のスキンシップでもとても効果があると思っていますが、1つ絶対条件があります。

それは大人が本気でやりたいと思ってやるということです。大人が自然にやりたいと思うこと、心から触れ合いたいと思ってやることが最重要です。

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よく見て気付く

次に子どもをよーく見ること。

そして変化に気付いてあげること。

不安な表情や疲れた表情をしていたら、さりげなく手を差し伸べる。

「あっ、見ててくれてるんだ」って思える回数が多いほど愛情を感じられると思います。

大人同士の関係も同じですよね。

よく気付いてくれる人って自分のことを気にしてくれてるんだなって思うじゃないですか。

心が不安定なときにそういう存在の人がいて、そっと助けてくれたら救われますよね。

 

実は大人の愛情タンクを何より大切にするべき

大人にも愛情タンクはあります。

疲れたり、余裕がなくなるとタンクの中身は減ります。

私は子どもの愛情タンクより大人の愛情タンクの方が大切だと思っています。

子どもと関わるのなら自分の愛情タンクは満たしておかなければいけません。

そうしないと子どもに心から愛情を注ぐことはできないからです。

自分が疲れ切ってるときは、子どもが大好きなのに子どもが鬱陶しくなってしまいます。

イヤイヤ可愛がっても、無理して子どもと一緒にいても子どもの愛情タンクに愛情は貯まりません。

自分のことでいっぱいいっぱいのときに子どもをよく見て小さな変化に気付くことなど絶対にできません。

なので、大人の心と体の余裕が何より大切だとと思うのです。

子どものためにも親や先生には自分を大切にしてもらいたいです。

大人の愛情タンクも大きさに差があります。

すぐに疲れてしまう人や余裕がなくなってしまう人は自分に甘いとかではなく、愛情タンクが大きいのかもしれません。

私は保育の仕事を選んだくらい子どもが大好きですが、そんな私でも余裕がないと普通に子どもに腹が立ちますよ。

なので常に自分で自分を満たしてあげる方法を研究しています。

 

まとめ:大人の余裕×触れ合い×観察=愛情タンクを満たす

私自身も母として保育士として、余裕がなくて子どもを可愛いと思えなくなった経験がたくさんあります。

なので誰よりも子どもに対してイライラしてしまう人の気持ちがわかります。

だからこそ、大人の愛情タンクを満たす重要性を訴えたいのです。

周りの人に満たしてもらえるような環境なら最高ですが、大人になれば自分で自分を可愛がることもできます!何をしたら自分が満足するのかを研究してみて下さい!

そして疲れてしまったときは少しわがままになって自分を満たすことに励んで下さいね!

子どもと向き合うのはそれからです。

大人も子どもも心が満たされて、周りの人に自然に優しくできて、その周りの人たちの心がまた満たされる。そんな連鎖が起きたらいいのになと思っています。