新人保育士には辛い子どもをまとめるシーン
保育士は1人で何人もの子どもたちをまとめたり、注目させたりしなければならないことがあります。
最近よく耳にする「子どもの主体性」を大切にする保育には大賛成の私ですが、子どもをまとめる必要は一切ない!とは言えません。
それはなぜかと言うと保育園は集団で生活する場所であり、集団で生活するためにはある程度のルールを守る必要があるからです。
先生のお話しを聞く必要のある場面、集合しなければならない場面は1日に何回かやってきます。
1番手軽なまとめ方は「恐怖」
前に働いていた保育園では、A先生が完全に3〜5歳クラスの子どもたちを「恐怖」でまとめていました。
A先生がいるだけで子どもたちの顔に緊張感が走るのです。
一見まとまってる感はあります。恐怖は手っ取り早いですよ。
でもですね、やはり「恐怖」って慣れるんですよね。恐怖でまとめると、最初はシーンとするけどじわりじわりと子どもたちがダラダラし始めるんです。
そして、さらなる恐怖(主に怒鳴る、脅す)でもう一度緊張感を走らせるのです。
そしてA先生がいなくなるとみんな一気にリラックスしてさらに騒がしくなります。
こうして負のスパイラルが出来上がっていくのです。
そんなA先生のお言葉…
殺すって…そんな言葉を嘘でも保育の現場で使わないで〜〜
A先生も子どもの安全を守るためにこういった手段をとらざるを得なかっただけだと思うんですけどね。
A先生の気持ちもわかるから辛い。
保育士が「恐怖」に頼るのはなぜ?
やはり先生が子どもに信頼されて、好かれて、この先生の言うことは聞こう!聞きたい!って子どもが自分から思えるのがベストだと思います。理想のまとまり。
ですが!!
みんなそんなのわかってますよね?
恐怖で支配したくて保育士になった人なんていないはず!
なのになんで恐怖で支配しちゃうのかって?
それは信頼を得るまでに時間がかかるからですよ!とくにパートや新人は。
時間がかかるのに、毎日まとめなくてはならない状況に立たされるんです。
周りの先生の目も気になるったらありゃしない。
焦るったらありゃしない。
楽しむ余裕なんか持てない。
イライラもする。
もう怒鳴るしかないやん…ってなりますよ。
そしていつのまにかそれが当たり前になっていくのでしょう。
新人保育士が恐怖に頼らないようにするには?
ずばり!
完璧を目指さない!
諦めも大事。
このマインドをまずは持つこと。
多少は子どもの姿勢が悪くてもよし!
ちょっとしたお喋りくらいならしてもよし!
なんとなく子どもが先生の方見てればよし!
数人フラフラしててもよし!
子どもにハイレベルなことを求めない!
慣れるまで時間をかけてよし!
このマインドがあれば無理矢理怒鳴る必要もないし、イライラもしません。
(周りの先生の目は超気になるけどな!)
まとめ:新人保育士✖️子どもをまとめる場面=焦りは禁物!図太く行こう!
怖いから先生の話を聞くって全然本質的ではないです。
焦って「恐怖」で支配するくらいなら失敗しても試行錯誤しながら「恐怖」以外で子どもを惹きつけたいじゃないですか!
それには時間が必要です。その間は「しょうがない」って思える心がとっても大切だと感じています。
とはいってもね、少しでも試行錯誤する時間は短くしたいものです。
なので次回は私が前に働いていた保育園で試行錯誤した話を書こうと思います。