公園帰りやお散歩の途中など、子どもと外を歩いている最中のお悩みあるあるです。
突然座り込んでしまう。
「抱っこ〜〜」と泣き叫ぶ。
諭しても、怒っても頑なに動かない。
今回はこんな状況の子どもとの接し方について書いていきます。
何で歩きたがらないのか考えよう
そもそも子どもがなぜ歩きたがらないのかを考えたことはありますか?
・移動の目的地に行きたくないから歩かない
・疲れている、楽したいから歩かない
・甘えたくて抱っこしてほしいから歩かない
だいたいこんなところでしょうか。
「歩かない」と子どもが言ったとき、本音はどれに当てはまるのかまずは考えることにしています。
最重要!!歩きたがらない子の気持ちの最初の受け止め方
私はフリー保育士という立場のせいか、なかなか歩かずに置いてけぼりになる子とほぼ毎日接しています。
その中で気づいたことは、
「最初が肝心」ということです。
じっくり分析し、共感して、受け止めるのです!
公園から保育園やおうちに帰るとき、なかなか歩いてくれないという状況を例に色んなパターンをみていきましょう!
①目的地に行きたくない子どもとのかかわり
歩かない原因を考えたとき、
「移動の目的地に行きたくない(まだ遊びたい)」の場合はどこかに逃げたり、目を合わせようとしなかったりすることが多いです。
このパターンのときにいきなり抱っこをしてしまうと余計に機嫌が悪くなってしまいます。
子どもの気持ちを考えればそれもそのはずですよね。
移動したくないのにいきなり抱っこされたら無理やり連れていかれると思うでのでしょう。
このような時は遊びの邪魔をしない程度にそっと近くに寄って、
「◯◯遊びしてるんだ!楽しそう!
もうすぐ終わりの時間になるよ。少しだけここで待っているから自分で遊びを終わらせられるかな?」
と声を掛けます。
自分で終わらせられることがベストなので待つ時間を少しだけ作るようにしています。
子どもに数を決めてもらってその数だけやったら終わりにするように話すこともあります。
それでも自分で終わらせられないときはたくさんあります。
(というかほとんど無理ですよね〜)
そんなときは、「迎えにきましたよ~。そろそろ〇〇遊びは終わりにして一緒にジャンプごっこしない~?」などと移動しながら遊べるようなものを提案します。スキップやケンケンパーも楽しく一歩を踏み出せるのでオススメですよ!
その他にも、大人が乗り物になりきって子どもに乗ってもらいつつ歩いたり、動物に変身して歩いたり…
子どもの好きなものの中から楽しく歩ける方法を提案していきます。
とはいえ、色々試してもダメなことはありますよね!
そんなときは、
「まだ遊びたいだろうけど、もう行く時間なんだ。抱っこしますよ~」と抱き上げます。
永遠には付き合えないのでここは仕方ないです。
抱き上げたあとも暴れたり、泣いたりするかもしれません。
「まだ遊びたかったね。抱っこされたくなかったよね。でもあなたと一緒帰りたいの。だから抱っこするよ」と、きちんとお話ししてあげて下さい。
②疲れてしまった子どもとのかかわり
歩かない原因が、
「疲れてる」の場合は、突然泣き始めたり、黙って座り込んでしまったりすることが多いです。体はもちろん心も疲れ切ってやる気がないときですね。
まずはしっかりぎゅ~っと抱っこして!
「どうしたの?疲れちゃったかな?」と気持ちを代弁しながら、子どもの不平不満をここで全て聞き出します。
抱っこしてしまうとその後歩かなくなってしまうとか、
子どもが甘えればいいと思ってしまうとか、
他の子も抱っこ~って言いだしてしまうとか、
色々考えてしまって抱っこを封印して厳しめの声かけをしがちです。
歩かない子どもに対してよく保育園でかけられている言葉は、
「みんなちゃんと歩いてるんだよ。〇〇ちゃんも歩こう!」
「そんなんじゃもう〇〇ちゃんはこれから公園行けません!」
こんな感じが多いんですよ。
あなたが疲れてるときにこんなこと言われたらどんな気持ちですか?
腹が立つし悲しいし余計にやりたくない気持ちになるはずです。
怒られてなんとか歩いたとしても「歩く=嫌なこと」のイメージがついてしまい、次の歩く機会に引きずることになります。
まず1度抱っこしてマイナスの気持ちを吐き出すお手伝いをするところから始めてみてください!
③甘えたい子どもとのかかわり
疲れもあるんだろうけど、とにかく甘えたいんだろうなぁ〜って子もいます。
「疲れたの〜抱っこして!」と、自分からグイグイやったきたり、座り込んで「動けない〜」と駄々をこねたり。
本当に疲れ切ってるときよりアピールが強めだったりします。
こんなときは、
「あれ〜?甘えん坊さんしたくなっちゃったの?」と聞いてみます。
するとわがままな雰囲気から可愛いらしい甘えん坊モードに切り替わることが多いです。
甘えたい欲求は甘えることでしか満たされません。
抱っこできるなら状況なら抱っこしてあげていいと思います。
ただ、保育園で集団移動しているときに1人だけをずっと抱っこするのは難しいことも多いですよね。
なので、
「10だけだったら今抱っこできるよ!思いっきりぎゅーしてパワーあげるから!早く帰ってもっともっといっぱいぎゅーしよ。」
なんて提案して一度は甘えたい気持ちを受け止めることにしています。
まとめ:歩きたくない理由を考えて寄り添おう
歩きたくない!には様々な理由があります。
なんでかな?と理由を探ってみて下さい。
理由を探ると受け止め方や声の掛け方も変わってきます。
歩きたくない気持ちのとき、最初にどんな態度でどんな言葉を掛けられるかによって子どもの気持ちは大きく変化します。
子どもたちだって本当は歩いたほうがいいことはわかっているのです。
それでもどうしても歩きたくない気持ちがあるから心の中で戦っているのでしょう。その歩きたくないほうの気持ちをどれだけ受け取ってあげられるかがポイントです。